片側顔面痙攣と私と時々猫

片側顔面痙攣発症7年目の手術レポート

退院延期

今朝、完全に抜糸を済ませて、あとはお迎えを待つだけとおもっていたのですが、昨日お昼頃から舌の感触や皮膚の感覚、口を閉じて物を食べても端からこぼれたり、ブクブクうがいしようとしても口を開けてすぼめたり出来ない。

目をぎゅーっと閉じれない。

 

という事を抜糸中の先生に伝え、目視で確認してもらったところ、、、

 

退院5日延長確定。

 

麻痺が出てるらしいです。

 

今まで、動きが悪いのは2/5に最後に打ったボトックスの名残かと思っていたのですが、明らかに数日前より左顔面に力が入らなくなってきてたか、変だなーと思ってたけど、やっぱり。

 

とりあえず帰宅してからじゃなくて良かったです。

自己判断して放置してたら、麻痺進行してたかもしれない。

 

というわけで、早速ステロイド点滴始めました。

 

真っさらに成っていた腕に、また5日間の為の点滴針がブスリ!!!

 

しかも、今回なんか痛い。

 

液体入るたびに、ズキズキする。

 

けど、漏れてる感じは無い。

これから毎日午前中3時間、午後3時間の点滴になります。

効果が出れば良いのだけど。

 

 

帰宅直前での延長に激しく落ち込む私を看護師さんも励ましてくれたりで、どうにか落ち着きましたが、、、ショックです。

なんでこんなタイミングばかりなんだろーー。

 

 

 

 

手術直前 直後

それではまだ記憶が新しいうちに。

 

家族が8:30までに病棟に揃いました。

 

私は手術着と弾性ストッキングを履き、廊下の談話ソファにてお迎え待ち。

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まだふざける余裕が有ります

 

そして、お迎えの看護師さんが近づいてきます。

ここで初めて、いよいよかー!と感じ、熱いものが込み上げて来ました。

家族と別れを告げ、看護師さんに励まされながら歩いてオペ室に向かいます。

 

オペ準備室。

 

オペ室手前の部屋で、椅子に座らされ、手術中の帽子を被り、スリッパに履き替えます。

 

そして、ここで異常事態発生!

さすがです、やはりイレギュラーな事が、いつもなら起きない事が起きてしまいます。

 

先にオペ室にいた患者さんが、今正に目の前で出てきました。

「もうヤダーーーー!!殺すぞ!ギャーーーーーーーーーー!」

 

上半身をベッドに拘束され、衣類がはだけるほど身体全体で暴れまくる女性。

多分同世代。

完全に錯乱状態です。

 

付き添う看護師さん達がなだめても一向に落ち着かず、目の前で終末的な光景が繰り広げられ、、、

「これは、、?手術の後ってこんなんなっちゃうんだっけ???こ、、怖過ぎる!!!」

冷静に考えればそんなわけ無いのですか、手術直前の緊張どピークに、この光景、、、。

 

思わず顔を手で覆う私。

何故か涙まで。

 

恐怖と、目の前の彼女の苦しみが、一気に自分に感染してしまった感じでした。

 

察した看護師さん達が必死に、

「大丈夫!通常、手術の後はそうじゃないから。あの患者さんは、精神科の方で、今、症状が一番強い状態の方なんで。大丈夫大丈夫。」

ずっと私の背中をさすってくれていました。

 

こういう時、誰かが背中をさすってくれるというのは、凄い効力なんだなーと知りました。

 

人間って、まるで映画の中で出てくるような、塔のてっぺんに何年も幽閉されてしまった登場人物のように、本当に壊れるんだと、なにもこんな手術の直前に思い知るとは、、、。

 

看護師さん曰く、通常このタイミングで手術前後の患者同士はバッティングしないはずだとか、、、。

 

流石だ、私。

 

落ち着いた頃、いよいよ手術室へ入ります。

一番の印象は、意外と色々なもので溢れた空間なんだなーという事。

 

ドクターXみたいに、真っ白で何も無い部屋では無かった。

昔足の手術で別の病院でもそうだったけど。

 

ベッドに寝かされつつ、慌ただしく準備を淡々と進める光景を観察する。

 

担当の女医さんが

「今日手術するのはどちら側ですか?」

と、最終確認。

左側である事を伝える。

 

手術担当の看護師さんが、終始近い距離で超絶優しく手引きをしてくれる。

 

今回の担当医は、外科医だけで6人。聴覚モニターしながらの先生や麻酔科でも数名。

直前お話しした事も無い先生方含め10人以上??の方々が、私のこの病気を治す為に、今ここに集まって用意して下さってるんだという、プロフェッショナルな空気感が凄かったです。

 

ベッドで体制が整うと、直ぐに利き手と反対の手の甲に点滴針が刺されました。

 

そして、程なく

「今からこの点滴から麻酔のお薬入りますよー、はい」

 

そして、

ズンッ!

ズンッ!!

 

胸の辺りに、何か重い石みたいな物が乗っかるような、貧血で記憶が飛びそうになってる時みたいな感覚を覚え、

 

多分

「え、なんだろ?やばいやばい、やば、、、」

と、口に出して言ってまして、そのまま落ちた気がします。

 

 

 

「・・・?」

この天井はどこか処置室とかかな??

ぼんやり目の前を知らない男の人や女の人がせわしなく何か作業してる様子。

顔など細かい事は分からないけど、シルエットでそれが手術後で有り、麻酔から自分が目覚めたのだと直ぐに理解出来ました。

 

そして、次第に、知らない天井じゃなくて、自室の天井だと気付きました。

 

ただ、見上げているのは知らない場所だと強く感じたことが印象的でした。

 

「生年月日とお名前教えて下さい」

 

心の中で、長い!言うのめんどい!と思ってた気がしますが、どうにか声に出せました。

喉に管が入っていたせいで少しかすれましたが、しばらくして普通の発声に戻りました。

これ、元に戻るの、ひどい場合数日かかる事もあるそうです。

 

「戻りました!ご家族呼んでー」

 

これが既に夜の18時過ぎてたようです。

朝9時オペ室入りから9時間。麻酔かける前と麻酔から覚めた時間差し引いて、約8時間のオペだったようです。

通常6時間と言われているので、少し長引いた様子。

 

 

あ、私が麻酔から目覚めたから家族呼ばれたんだな。あれ?そういえば、喉に入れる管はもう抜けてるんだね?とか、わりと状況はすぐに理解出来ました。

 

そうしてるうちに、視界に家族の顔が見える。まだぼんやりとだけど。

「よく頑張ったね」

と、母や姉や旦那の声が聞こえました。

 

仰向けの身体を創部と反対側に倒した瞬間、最初の吐き気が、、、。

すぐに看護師さんや家族が、吐瀉物を受ける容器を用意してくれたり、背中をさすってくれました。

 

心の中で、

「コレか!例の吐き気とやらは!」

 

一度吐いてしまった後は、特に大きな吐き気などは有りませんでした。何故なら、

 

「点滴に吐き気どめを入れておきますね」

 

これのおかげです。

別の患者の方で、吐き気について書いてる方は多かったですが、あらかじめの吐き気どめのおかげで、耐えられない程の事は後、一度も有りませんでした。

 

輸液の点滴は基本ずっと続く中、脳圧を下げる点滴、血圧が150を超えたのでそれを下げる点滴、抗生剤の点滴などなど、、、。

モウロウとした頭で記憶してるのは、その辺りでした。

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頭は、圧迫包帯の圧が凄く、創部にはガーゼや包帯の分厚いコブが有り、頭の置き所がいつまでたっても見つからず。

反対の後頭部に傾けると、何か分からないがガンガン痛い。

とにかく頭の全体が、引っ張られるような、締め付けられるような痛み。

傷が痛いのとは違う感じ。

 

寝返りは好きな方にうって良いとの事。

 

他の病院では、創部側は下にしてはいけないという指導もあるらしいけど、ここでは好きなように寝返って良いらしい。最近では、特定の向きに寝続ける方が合併症などのリスクが大きいという考えのようだ。

 

とは言っても、左手の甲には点滴針と指に酸素モニターの機械。右手の指には心電図の機械、胸にも心電図のパーツがいくつか。

顔は酸素マスク。尿管に血栓防止の機械がシューシュー。

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寝返りうとうとすると術後の着物もはだけても自分で治せないし、心電図や尿管も出てるから絡まる絡まる。

 

そして、暑い、、、。

 

マスクが変な位置にずり落ちてきて気になる。

 

母がなおしてくれたりと、付き添いが居る間はまだ良かった。

 

皆が代わる代わる暑がる私を扇子で扇いでくれた時の爽快感は、凄く覚えてる。術後の温度管理、もう少しどうにかしてほしいものだ。

基本病室は、暑い。

多分、旦那が、冷たい濡れたタオルで顔を拭いてくれた。

 

ずっと水分を取れて無いので、口の中がカラカラで不味く、油断すると喉がくっついて息が出来なくなりそうだったが、姉が口腔ケアの道具を使い、口内を潤してくれた。

コレが凄く良かった!f:id:hemp7:20190321181508p:image

医療用手袋をアルコールで消毒し、この口腔ケア用ウェットティッシュで、歯茎、上顎下顎、舌を撫でるように拭いてもらう。水は飲んではいけないけど、拭き取りのケアは看護師さん確認の下、OKとの事で、ほんとーーーーに!スッキリでした。これやって貰うと貰わないでは雲泥の差とも思います。

で、仕上げには

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口の中を潤すジェルを使い捨ての専用スポンジで塗ってもらうという。

 

姉は、自分で物を飲み込めない患者さんが、自力で吞みこめるようになる為の、この方面の仕事が専門なので、とっさに気がつき売店でこのグッズを買って用意してくれたようだ。

 

至れり尽くせりだった。

 

しかし、家族が去った後が、長い長い夜だった。

 

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マスクで蒸した顔周り、身体を動かす度に点滴の管が詰まったというピロリ!というしつこい警告音、心電図がズレるとキンコンキンコン、それらを鳴らさずにいかに身体の向きを変えるか、、重い身体の向きをやっとの思いで変えたところで、管や機械のケーブルが邪魔で身体の位置付ける場所がなく、全身に無駄な力が入る。

 

特に首回りは、もうどの向きにしても痛い。

後頭部も、どちらに偏った状態にしてもズキズキ。

 

二日後頃に分かったのですが、この時の頭の痛みの原因の半分は、手術しなかった側の余計な髪をまとめたゴムの結びの目の塊と、髪が長時間引っ張られてる事だったんです。

オペ時邪魔だからブロッキングして、4つくらい束に分けてゴムで縛るだけで、術後は解いても何ら問題無いもの。

けど、モウロウとしてる中では、自分では気づかなくて当たり前です。

 

とにかく、頭のどこを下にしても痛かった原因の1つはコレでした。

 

消灯後も、細かに訪れる看護師さんは、熱と血圧を測り、その時ごとに体勢を変えてもらい、口の中を潤してもらい、顔も拭いてもらい、どれくらい時間が経ったのかも分からず。

この苦しさがずっと続くんじゃないかと思える長い長い夜になり、結局、一睡もする事無く、朝を迎えました。

 

1つコレだけは言いたいのは、とにかく看護師さんの対応が素晴らしかったという事。

 

この日担当して下さった方、こちらがお願いした事以外に必ずプラスアルファが有り、言葉でも、こちらがお願いしやすいような声掛けをして下さる方でした。

 

この日は、他の部屋からも点滴のアラームが頻繁に鳴りまくり、私の心電図音、歩行困難な方からのナースコール、今思えばあの日は他の日よりも相当慌ただしい気配があった中、一度たりとも嫌な思いをさせずに!!対応して下さいました。

 

こんな凄い仕事をしてる人が居るなんて。

ただただ頭が下がります。

 

 

 

 

 

術後 初投稿です

片側顔面痙攣の手術から、今日で9日めになります。

 

結論だけまず言いますと、

痙攣止まってます。

 

今の所、術後一度も出てません。

 

 

 

術後なるべく早く投稿しようと思っていましたが、これだけかかりました。

 

出来なくは無かったのですが、

 

携帯を長時間触る

何かを継続して続ける

頭を働かせる、整理する

 

という事が中々困難で有りまして。

 

実は明日、思っていたより早くに退院出来そうという事で、ここでとりあえずひとまとめしとこうかと思います。

 

 

ここまでの9日間、私にとっては本当に大変な毎日でした。

 

 

特に術後二日間、自由にならない四肢にいらつき、

 

こんな手術しなければよかった!!!!

と、心底後悔。

 

頭痛い!

動きたいのに動けない!

包帯痛い!

 

他病院でオペをされた方々のブログを見て比べると、離床日数やら退院まで、ここでの治療は何もかもが慎重に、ゆっくり丁寧に行われています。

 

 もし、

もう一度同じ手術をやるか?

と聞かれたら、少なくとも今は

 

「もう二度とやりません」

 

です。

 

絶対に嫌です。

 

後になってみれば、やってよかったって思えるとは思うけど、もう一度は絶対に有りません!!!!

 

昔、足首手首骨折し、一か月の手術入院経験がありますが、その時の何倍も苦しい術後でした。

 

こうして頭の中は整理されてきた今も、手術した側には、時々、五寸釘を刺されるようなズキンズキンという頭痛が有り、病院敷地内を歩いていても、まだふらふらととりとめもない感じです。

 

ただ、食欲だけは!!!!完全に回復してます。だいぶ前から。

なので、病院食だけでは既に私の心は満たされなくなっています。

 

今の楽しみは、運動リハビリ兼ねて、1日一回、売店やらコンビニの有る別の建物まで歩き三度の食事では賄えない分の補充をする事。

 

ぱっと見、9日前に頭の手術した人とは思えない元気さも戻ってきてます。

 

ただ、頭には創部圧迫の為の包帯が、それはもう孫悟空の頭の輪のように、ギュウギュウと締め付けます。

四六時中頭を締め付けられるのって、こんなに苦痛なのかーーーー、なんでも見てるだけとやってみるでは違うなーーーー

などなど。

 

今日の埼玉はとても晴れて温かい日です。

敷地内の別館になるコンビニ前で池を眺めつつ、コーヒーゼリー食べながら日向ぼっこです。

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敷地内に生息するニャンコもチラホラ

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術後、それぞれの細かなお話しは、また後ほど更新していこうと思います。

 

 

 

手術当日

おはようございます

今日は手術当日。

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朝は少し早めの5時半に目覚めました。

看護師さんが他の患者さんの採血などしてる気配の中、朝最後の水分摂取のアルジネードウォーターはまだかなーとぼんやり待機。

 

6:30までにこれを飲んだら、もう水分もとれません。が、どうせ9時から始まるので、なんて事ない感じです。

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6:20に、看護師さんが、持ってきてくれました。

アクアブルガリアみたいな、乳酸菌飲料みたいな味でした。

一気飲み!!

 

昨夜の夕飯から食事もしてませんが、夕飯プラス差し入れの苺とオレンジで満腹だった為、今も空腹感はありません。

 

毎朝恒例の検温、血圧測定をしてもらい、手術着を手渡されます。

 

まだ時間が有るので、顔も洗い、病室に戻ると藤巻先生登場ー!

私のベットの大草原の紀行本に反応!!

「面白い本持ってるね!僕も子供頃、読んでたんだよー」と、自分のデジカメで本を激写して、買う為の情報収集してました。

こんな共通点!

ますます、お世話になりたい先生です。

 

 

只今、7:44分

 

 

8:30までには付き添いの家族も揃ってなくてはならないので、あと少しです。

 

もう手術着にも着替え、あとは弾性ストッキングを履くだけです。

 

まだ緊張感は有りませんが、ぼちぼちですね。

 

ではでは、行って参ります!!!

入院4日目 〜手術前夜〜

前日の今日は日曜日だった事も有り、診察や検査などはその前の土曜日にすべて済ませて居ました。

朝イチの血液検査や、日課の検温と血圧測定だけです。

 

明日の手術に向けて、夜21時以降は何も食べられません。

今日の夕飯が最後になります。

 

5階から10階の引越しがバタバタで、そんなに落ち着く間もなく、三重から母と姉が来てくれました。

 

新幹線で新横浜まで行き、新横浜駅からレンタカーでここまで。結構な山奥である事と、滞在中に移動する可能性も有り、高齢の母の脚では厳しいと思われます。

 

朝早くの手術に備え、母と姉と、旦那は、大学病院敷地内の宿泊施設に泊まります。


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宿泊施設の外観

大学病院のホームページに詳細は一切載ってません。パンフレットとかも特に無いのですが、病院の総合問い合わせにて、こちらの施設の電話番号など聞けます。

 

基本的に、通常のビジネスホテルと同等の設備だそうです。寝巻きやアメニティも有り、室内にユニットバスも有ります。

ただし、食事付きのプランとかは原則無く、施設の一階に有る、綺麗なレストランで食事を取るか、前日までに申し込めば、500円別料金で朝食つけられるそうです。

フリーWi-Fi有り

 

シングル一泊¥4,212

安い!!!

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それでいて、この部屋のクオリティ!!!

 

私も夜だけはここに泊まりたかった、、、。

 

あと、この建物周辺には、猫が30匹くらい住み着いてるらしいです!チェックインした姉が既に3匹目撃。

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元気になって散歩出来るようになったら、ニャンコ捜索に行ってみたいと思います。

 

そうそう、ここまで病院名や先生方のお名前をあえて伏せてきましたが、皆さんこの病気の手術をお考えなら色々調べてるでしょうし、既に検討はついているかと思います。

どこまで記載、掲載して良いものかわからない為、今後も具体的な名前は伏せさせて頂きますが、そもそもこのブログの発信の目的は、今後手術を検討したい方の為になので、もし具体名を知りたい方はご連絡下さいませ。

 

その、宿泊施設に旦那と母と姉がチェックインしたのが、夕方17時過ぎ頃で、一休みしてから病室へ。

 

旦那さんは、私の好きな苺とオレンジを。

母と姉は身内なのに、お見舞い金と東京駅で買ってきた東京バナナ(いつもは私が買って帰る側w)と、私が好きでいつも訪れる三重県のお寺のお札とお守りを。

あと極め付けは、私の祖母の写真!

何もこの、デイサービスの人が作ってくれたコレじゃ無くても良いのにw

姉が言い出したのか、母が言い出したのか分からないけど、こういう緊張感の無い所が、さすがうちの家族だなと思いました。

 

涙や緊張の無い結婚式。

涙や緊張の無い手術前夜。

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もう、亡くなって16年くらい経ってるのですが、この祖母はわたしのソウルメイトでした。ソウルメイトという言葉はダサいと思ってたけど、あえて使ってみてます。

母や父のとはまた違うベクトルで、愛情を沢山下さった大先輩です。生き方から学ぶことが沢山有りました。いつも近くに居るのを感じます。

 

手術前の最後の夕飯は、デイルームにて、旦那と母と姉がら居る中で頂きました。

苺をワンパック1人で一気に食べきる事が許される特別な状況。

今後有るのか無いのか。

 

本当に、こうして元気に見守ってくれる家族が居ることそのものに、感謝をせねばならないと思いました。御三方、しんみりさせる事無く、何気なく普通な気持ちで今夜も過ごさせて貰ってる事が、逆に凄いテクニックだと思います。

 

そう、明日はとうとう何年も手術しようか迷って、心に決めてから半年待った、いよいよ感満載の手術前夜なのに。

意外と自分の事となると、何でもなく思えてくるもんです。

 

さっき三重で留守番してる父からも、メール届いてたので電話しました。自分の持病が改善された話を明るく話してくれると、こちらも元気が出ました。

父が昔からやってる500円玉貯金、そこから今回、母や姉の旅費がサポートされているという事を知って、本当に頭が上がりません。

コツコツ貯めたそこから、、、。

もちろん、姉や母も自らの負担ももちろん有るはずです。

 

母もここに来るのことを目的として、何ヶ月も前から脚のリハビリを頑張ってくれていました。しかし、それを裏切るかのように、病院敷地内は鬼のように坂のだらけ。

姉は一息先に帰るので、長期滞在中に、少しも身体を悪くしませんように、切に願います。

 

そんな姉も持病を克服しての今回の付き添いです。仕事も有るのに。

旦那も明日は仕事休んで、わざわざ自腹で宿泊施設予約してと、もうわたし一人の為に色んなひとが時間とお金を費やしてくれている。

みんな大変なのに、有難いです。

 

とにかく、無事手術を終え、出来れば100%の回復を遂げ、もうほとんど忘れてしまったけど、かつての普通な笑顔を見せられたらなと思います。

 

 

入院4日目 〜ほとんど愚痴w〜

 

入院のストレスなのか、親知らずのせいなのか、風邪を貰ったのか、入院してから微熱が続いてます。

 

今日は、天気も下り坂なので気圧のせいか頭痛が。あとは、また全ての歯茎がうずうずしてます。

このまま手術しても良いのだろうかー。

 

そして、今回、本当は南館10階が本来の入院病棟だったのが、ベットの都合で5階で4日間過ごしました。

手術前の健康体だった為、窓際の明るいベッドにして下さったり、とても良く配慮してくれてます。

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手術前日にようやく10階に移る事が出来、明日手術日なので、通路側の暗いスペースに移動です。

と言っても、一人スペースにゆとりが有り、カーテン締め切っても、圧迫感有りません。

 

消灯時間も22時だし、ほとんどが5階と同じだったのですが、唯一!シャワールームの利用システムが違いました。

 

5階の私の部屋は、火・木・土・日のみで一回20分以内。看護師さんに申し出て、看護師さん側で順番決めて告げられます

 

10階は部屋に関わらず、毎日空いてる好きな時間で使えます。ナースセンターに置いて有るホワイトボードで空きが確認出来て、名前を書込み予約。しかも30分も!

 

たまたま5階に入れられた私。

初日は入院日なので使えません!!といわれ、次の日は金曜日なので部屋がシャワー利用不可の日。そんでようやく土曜日。

 

入院前の水曜の夜から丸3日。

病気でもなんでもないのに3日。

 

たまたまベッド空いてないから。

 

しかもその部屋、比較的元気な患者が多く、運が悪い事にこの病棟全体の牢名主のようなおばちゃんと同室。普通の人の二倍のボリュームで、寝るとき以外ずっと喋り続け、子分を部屋に引き入れ私のベッドの前で小一時間立ち話。

 

毎日そんな感じで、本を読んでも話が頭に入ってこない。入ってくるのは、おばちゃんの飼い犬の話。イヤホンつけて動画見てても、おばちゃんの旦那の話。

「黙っていられないからさぁ、こんなお喋りババアだから迷惑よねぇ??」

と、隣でずっと静かになさっているおばあちゃんに無理矢理「そんな事無いよぉ」の一言をせがむ始末。

 

嫌で嫌で仕方無い手術を、死刑執行みたい迎える数日は、せめて静かに自分の好きな本を読んだり、動画見たり、旦那が差し入れてくれた大草原の写真集を愛でたりと好きな事だけして過ごしたかった。

 

だってそうじゃん? 

何も悪くないのに。

何か不摂生したからじゃないのに、こんな変な病気になってさ、頭切り刻まれるんよ?

入院してからくらい、好きな事だけしたって許されるよね。

こんな知らないおばさんの日常の話聞くためにここに来たわけじゃないのよ。

そもそも来たくなかったのよ。

みんなそうだろうけど。

だから言ってしまった。

 

「申し訳有りませんが、お喋りされるとき もう少し小さい声でお願いします。わたしあと2日後手術なんで、ちょっとゆっくり過ごしたいんです。」(私)

 

「あら、ここにいる人みんな色々事情が有るのよ?」(オバ)

 

「ゆっくり本でも読んで過ごしたいんですが、これでは話も頭に入りません。歩けるならデイルームでお話しされてはどうですか?」(私)

 

「歩けないわ、足痛いもん(歩いている。引き連れてる子分よりも誰よりも元気にスタスタ歩いてるし、デイルームにも入り浸っている)」(オバ)

 

「とにかくお願いします。あと2日だけ我慢してもらえませんか?2日したら私この部屋から移動する予定なんで」(私)

 

「はいはい、2日ね(吐き捨てるように)」(オバ)

 

 

 

はぁ〜〜〜〜。疲れる!!!!!

 

本当、ハズレクジの連発です。

 

 

細かい事は書けませんが、今回休職するにあたり、会社との行き違いで給与の件などでも大揉めが有り。

 

個室を希望していたけど、ここの病院はこの病気の治療では個室の提供をしないとか。

 

入院直前に美容院行こうと思ったけど、お願いしたい美容師さんの予約取れないとか。

 

2ヶ月近くお休みするかもしれないので仕事しっかり収めようとしてたら、直前に旦那が謎の目眩に襲われ、しばらく仕事も日常もままならず。目眩酷いと、人って困難なっちゃうのか!?怖い!その頃が確か、入院1週間前切った頃で、このまま私達どうなっちゃうのーーー!?!?!?

 

幸い治療が効果的で、旦那元気になりましたごが、次の日待ち構えてたように、私の親知らずが激しく痛みだし、ご飯も噛めない。飲み物もしみる。我慢出来ず歯医者に行くと、親知らずの根元が思いきり炎症してるらしく。おそらく疲れから免疫力下がって、普段から有る菌に負けてしまってるのではとのこと。

10日後にオペがある事、脳幹部の手術である事を伝えると歯医者の先生は急に慌てだし。

抜くか抗生剤で抑えるか。

通常、このレベルの炎症時はまだ抜歯はしないらしい。けど放っておいて抗生剤で治らなくて、あとで抜歯した事で菌が蔓延すると、顔面痙攣の手術に影響及ぼす可能性が高いとも。

先生、大いに悩まれ、結果3日だけ抗生剤で様子を見る事に。

3日飲みましたよ。

けど、ほとんど変わらず。

執刀医のF 先生に電話で確認しろと歯医者の先生が仰ったので、抜歯のタイムリミットを確認。

手術の1週間前までとの事。

痛みはほとんど軽減されない。

で、歯医者行った結果、、、

抜こう!! と、野性味溢れる元外科医の歯科医の先生が判断されて、抜歯していただきましたわ。

 

それから1週間。

 

昨日ようやく痛み止めも必要なくなり、昨日の血液検査でも炎症の数値は下がってたので、このままいけば明日は手術のはず。

 

入院初日も、通常執刀医のF先生から手術説明が家族同伴で有るはずなのに、先生時間取れず、別の先生からで。

 

ダラダラ書き綴りましたが、何が言いたいかと言うと、

今回かなり前から色々考えて準備して、とにかく嫌な入院や手術が少しでも楽になればと思ってたり、金銭面の用意とかしてみたりだったんですが、まぁ、とにかく何もかも予定が狂いまくりでした。

ほとんどの事がイレギュラー。

入院はスムーズに出来たけど、半年前から予約してても、病棟入れず、風呂も入れず。

 

笑えるくらいうまくいかないもんです。

 

そして、学んだのは、

期待や準備はほどほどに。

て、事でした。

 

 

明日の手術だけは、イレギュラーは御勘弁願いたいです。

 

 

入院3日目 〜手術2日前〜

今朝も、寝起きの採血から始まりました。

朝イチで、検査がまた3つ有ります。

 

呼吸機能検査

レントゲン

脈波図検査

 

でした。

 

呼吸機能検査

口に筒を咥え、検査の先生の合図と同じように吸ったり吐いたりします。咥える筒がトイレットペーパーの芯くらいの太さなので、口は常に「お」の状態。これで、めいっぱい吸ったり吐いたりするから、かなり苦しいけど、割と楽しい検査でした。

因みに結果は正常との事。

 

レントゲン

頭部で二面から撮影します。これはすぐに終わります。

 

脈波図検査

両手首、両足首に血圧測定時のベリベリって巻くやつを巻き、胸に電極を付けて、脈波を図ります。5分くらいでした。

 

 

以上で多分、検査は全て終了だったと思います。

 

入院して、今日やっとシャワー浴びれました。

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部屋ごとに一日おきにシャワー曜日が決まっていて、この部屋は火、木、土、日。入院したのは木曜だけど、入院日は使わせてもらえないとかで。で、結局土曜日の今日までは入れず。普段は毎日入るので不快でした。けど、シャンプー台が有って、これは自由に使えるので、頭だけは昨日洗えたのですが。

シャワーの持ち時間は20分。脱衣場所もきちんと有り、明るくて広いシャワー室は快適でした!!!

 

しかし、術後は更にもっと入浴、洗髪出来ないのでこんな事でめげてたらあかんですね。

 

それから、脳外科の初日に説明して下さった先生が今日も来てくれました。女性の若い先生です。やはりこの分野で活躍出来る頭脳を持ってる方なので、話が分かりやすく、尚且つ女性らしい細やかさも有るので、この先生とお話ししてると私は結構ホッとします。

ベテラン過ぎず若手過ぎず、両方の目線を持ってるバランス良い方っていう印象です。

笑顔も素敵です。

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八重歯がチャームポイント

 

執刀医のF先生、女医のH先生と、もう一方担当医の男性のK先生もご挨拶に来て頂きました。

 

当日は、こちらの先生方と若手の先生方数名が立ち会うそうです。

 

脳外科の先生方、皆さんなんだか柔らかい印象の方ばかりでした。何故なんだろう。白い巨塔とかに出てきそうな人は一人も見当たらないです。

 

手術まであと1日。