片側顔面痙攣と私と時々猫

片側顔面痙攣発症7年目の手術レポート

入院当日 〜手続から手術説明〜

旅行気分の楽しい道中もつかの間、いよいよ目的の医大付近に来ました。

街の中に、大学なのか病院なのか?な施設が見え駐車場を探しに。急坂なうえに、入り組んだ道は、既に大学病院の敷地内。

山の麓に建てた施設、それはもう登ったり下ったりで、脚の悪い方はどうするんだろう??と疑問が浮かぶところでは有りました。

 

何とか車を停められ、本館の入院受付に向かいます。少し順番待ちしましたが、事前に郵送されていた書類を数点渡し、前納金を納めます。

私の場合は、¥150,000でした。

個室を希望する方は更に¥100,000を納めるそうです。

 

そして、案内された入院病棟へ向かい、ナースセンターへ。直ぐに部屋へ案内されます。病棟の廊下、お手洗い、洗面所、浴室、ランドリーなどなど全て清潔感が有り、驚きました!

廊下も明るく、病室内も嫌な匂いなども無く、看護師さんも皆さん感じの良い方ばかりです。

 

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20年前くらいに怪我で入院した頃とは大違い。他の病院ですけど。

お見舞いでどこかの病棟を訪れる事もあったりしたけど、ここは全体的に衛生的で内装や空間のデザインも、病院感を余り感じさせずにとてもリラックス出来そうです。

 

しばらくすると、脳外科の先生から、手術説明が有りました。

片側顔面痙攣のおさらい(同席した旦那にも分かりやすく)から始まり、手術の方法、各リスクの説明などなど。

 

先生からの説明で改めてなるほど!と思ったのは、脳の髄液の辺りの説明でした。

手術中、髄液は少しずつ漏れてしまうもので、一度減るとそれがまた作られるまで少し手術の手を止めなければならない事。基本はその繰り返しだそうです。その為、通常5〜6時間の手術が、場合によっては8〜9時間かかる時も有るとか。

縫合まで無事に終えても、髄液が少しずつ漏れて、皮膚とその下の髄膜の間に髄液が溜まってしまい炎症が起き骨まで達して、その処置の為にまた再手術した例も有り、改めて術後の圧迫包帯の必要性を教えて頂きました。

術後2-3週間は圧迫包帯をする事になっていますが、ここまで慎重な指導は他の病院の術後ケアでは余り聞かない気がします。

 

また、頭蓋骨に穴を開け、塞ぐ際、通常はチタンプレートを使用するのが一般的だそうですが、こちらの執刀医のF先生は、2年後頃に骨に一体化する素材を使用し、なるべく体内に異物が残らないようにとお考えだそうです。

 

それから、切開した髄膜を閉じる際、手術中に切開部の筋膜を採取し、それを足りなくなった髄膜に延長したパッチとして代用するとか。

聞けば聞くほど、神の領域のように思えてきます。

 

その後は、担当看護師さんから、術後にどのようなケアをして頂くか、具体的な説明が有ります。

退院までのスケジュール表は、ここで受け取れますので、これを見るとようやく退院までがイメージ出来て安心でした。

 

 

ここまでで、何度か自分と家族の同意書へのサインなども有り、14時の受付から始まり、やらなきゃいけない事は18時半くらいでようやく終わった感じでした。